別のバーバーに行ったら、原宿バーバーショップエイトが特別すごいことが分かった。

バーバーを選ぼう

 

2013年に、はじめて原宿のバーバーショップエイトに行って以来、カットはエイトでお願いしてきました。色気づいた高校生のころより、美容室という主に女性が利用されるところにて切ってもらうようになりました。それからずっとバーバー(理髪店)には行っておりませんでした。

 

バーバーというものはつまり、カットとシャンプーと顔剃りなどがセットになっているところで、数十年ぶりにそれらのサービスをエイトで受けた時には「男になった」という感じすらございました。

 

ふと、近所にいい感じに古い建物のバーバーが目に入りました。
もしかしたら、ここもバーバーショップエイトのマスターがごとく、素晴らしいカットと顔剃りのテクニックを持っておられるやも知れん、と、そう思い立ってはいてもいられず、入り口のドアを開けてしまったのでした。

 

ドアを開けた瞬間、ぴんから兄弟のひげの方に似たマスターが、すでに先客のカットをされていました。あ、少しお待ちください、と言われるがまま、そのあまりにも強烈な風貌に対しての笑いもこらえながら、待合の椅子に腰掛けました。

 

雰囲気はとても良い。明治時代から続くらしいこの理髪店には壁一面に大きな鏡が埋め込まれていました。さすがにすべてに年季が入っていて、昭和を通り越して、大正や明治の香りすらしてまいります。期待に胸を躍らせておりました。

 

順番がやってきました。
もちろん、ぼくはクールグリースでばっちりリーゼントにして行ってましたので、マスターも「あ、リーゼントね」とひとこと。ぼくはひと月半くらい伸びてます、と告げ、それぞれの部位の長さについてオーダーしました。

 

結果。最悪です。まず、クールグリースすら置いていないお店でリーゼントのカットを依頼するのは無謀だということが分かりました。ワックスを大量に用いても、リーゼントのセットなんてできません。もっと付ける?なんて言われましたが、もういいです、帰ってから自分でします、とお断わりました。

 

さらに、家に帰ってから気づいたのですが、襟足を刈り上げてください、とお願いしたのに、まったく刈り上がっていませんでした・・。そういえば、合わせ鏡なかったな、なんて、後で思い出しました。

 

バーバーショップエイトのマスターってカット上手だなぁ、と直感的に感じておりましたが、こうやって、改めて比較しますと、相当に上手なんだ、ということが分かります。名古屋から原宿に通う人もいるということも納得です。そして、マスターが最初の訪問時に言っていた「●●は●●くらいの長さだから、セットがしやすいよ!セットしたら分かると思う」の意味がとても良く分かりました。下手なカットでは、リーゼントのセットが上手くいかないのです。

 

2週間くらい髪を伸ばしたら、また原宿バーバーショップエイトへ行こうと考えています。変な冒険するんじゃなかった。でも、勉強になりました。