台湾の歴史を知りたい!

台湾のレンタル自転車

 

台湾の国会が学生たちによって占拠されたというニュースが日本でも報道され、よく分からないムービーがシェアされて、いったい何が起こっているんだろうという興味がありました。まずはそこに至るまでの大きな流れを知りたく、台湾に旅立つ前に何冊か台湾の歴史に関する本を読みました。

 

台湾島には、そもそも漢民族が住んでいたのではなくて、いくつかの先住民族が暮らしていたそうです。そして大航海時代にオランダやスペインの船がやってきて、侵略してきたところから近代の歴史がはじまっています。その後、先住民族は、侵略してきた人たち(オランダ、清、日本、中国)に「野蛮人」扱いされて、追いやられていきます。この麗しき島は、国盗りに巻き込まれましたが、侵略されるまではもとから国という概念もなければ、国主もいなかったのです。

 

この点、アメリカ大陸の先住民たるインディアンとインディオのたどった運命と、きわめて共通している。(伊藤 潔著 「台湾」より抜粋)

 

とあります。確かに。

 

清の時代には清王朝により領土化されます。そして日清戦争の後、日本が領土化し、太平洋戦争での日本敗戦まで、日本の統治が続きます。日清戦争が1895年で太平洋戦争が1945年終戦ですので、50年間くらいは日本だったんですね。ですので、日本語がわかる人たちも多かったり、街を歩いても日本の文化が垣間見られたりするのです。戦後すぐから昭和が終わるくらいまでは、日本語を話せる人も多かったと聞きます。

 

ちなみに清から日本に移り変わる時、国籍選択の権利が与えられたそうですが、日本から中国に移り変わる時は、選択権はなかったそうです。30歳や50歳の人が、いきなり国籍を変えられてしまうということを想像しただけでも、複雑な気分になります。現在では、そのような国籍が無条件に変わってしまった人たちも歳を重ね、生きている人が少なくなってきています。

 

そして日本においても、戦争を知らない人たちが増えて行くのと同じくして、台湾の人が同じ国の人だったということを知らない人が増えています。ぼく自身も今回歴史を紐解くまでは余り意識をしたことのないことでした。(まじめに歴史を勉強してなかっただけですが…)

 

台湾の歴史を知れば知るほど、中国だけど中国ではなく台湾である、ということが理解できてきます。

 

台湾の紙幣

 

まだまださわりですが、もっともっと知りたいと思っています。

 

また台湾のお話書きます。