死ぬほどまずい焼き飯を作ったことがある

焼き飯

 

20代前半、サラリーマンをしていたとき、初めて一人暮らしを始めました。一人暮らしですから、何でも自分でやらなくてはいけなくなります。ご飯は出てきませんし、風呂も勝手に沸きません。しかし、初めてなのでいろいろと楽しかったです。ええお湯やで、はよ風呂入りや、と何度も言われることもなく、自分の入りたいタイミングでお風呂入ることができることは、ささやかですがとても心地よいものでした。

 

そして、ご飯も何とかしたいと考えます。どこかで、焼き飯なら失敗しようがない、ということを聞いたことがあり、ほんなら焼き飯や、といろいろ買ってきて、焼き飯を作りました。当時流行っていた料理の鉄人に出て、和の鉄人、道場六三郎を倒す夢も持っていました。

 

さ・し・す・せ・そ、と唱えながら、いろいろな調味料を加え、最後に味覇(ウェイパー)で仕上げました。これを入れると一気に中華っぽくなる、と聞きかじっていたからです。なかなかにいい匂いがして、見た目にもいい感じでした。ポラロイドカメラを出してきて、食べる前に記念撮影までしました。

 

いよいよ実食です。

_______________まずい。

 

とんでもなく、まずかったです。一人暮らしをしていたマンションの近所にあった中華料理店の焼き飯がとてつもなくまずかったのですが、それと同じくらい、死ぬほどまずかったです。その後、まったく料理をすることはなくなりました。

 

それから約20年経ち、改めてまた料理に挑戦し始めています。プロ料理人の友人に教えを請うたりしながら、そこそこにはできるようになりました。また今はインターネットのおかげですぐにいろいろ調べられるのも大きいです。素晴らしき哉、インターネット。

 

いや、それにやっぱり、一度の失敗で諦めてはいけないですね。インターネットとか何とか言う前に、そこが大きな問題だったと思い、反省しています。