整理上手な人は仕事ができる人なのか?

kashiwa

 

物の整理が上手にできる人は仕事もできる、なんてことが言われます。このことは何度もなにかで目にしました。ユニクロや楽天のロゴデザインで有名なアートディレクター佐藤可士和さんが、「佐藤可士和の超整理術」なんていう本を出すくらいです。そぎ落として、そぎ落として、そしてスカッと良い物が出てくるのさ、みたいなことです。整理上手な人は仕事もできるんですねぇ。

 

本当にそうでしょうか。

 

たしかに、ぼくもごちゃごちゃしているのが嫌いで、常々、キチンと整理したいと考えています。パソコンの中だって、それなりに整理しています。机がごちゃごちゃしているより、片付いていたほうが、仕事もはかどるし、頭もスッキリしているように感じます。なので、仕事をする前に環境を整理して、という方法には大賛成です。だから、「整理上手な人は仕事もできる」ということも同意します。

 

しかし。

 

仕事ができる人が必ずしも整理(片付け)上手であるとは限らないです。ぼくは何人か知っています。パソコンのデスクトップにアイコンがズラーっと並んでいて、他人には何だか雑然として整理されてないなぁ、と思われるのに、とても要領良く仕事ができる人を。字が汚くてノートとかもめちゃくちゃ汚く、他人には読めないようなノートを書いていた人が東京大学に行き、外交官になったのを。机の上には書類が山積みであるのに、すぐに書類を出してくることができた上司を。

 

このように思い起こしてみると、ぐちゃぐちゃ派は天才なんだと思います。凡人は、整理して余分な情報を削ぎ落とさないと良い仕事ができません。が、そんなことをしなくても天才たちは一見雑然としていたとしても、把握し、自分なりの地図を描く能力があるのだと想像できます。

 

でも、やっぱりぼくは凡人であるので、整理する方向でやっていきます。