久しぶりに紙の雑誌を買った。「WIRED」にはPDF版も付いてくる!

WIRED Vol.10
WIREDの表紙。奥は紙、手前はデータです。

 

駅のホームの売店に並ぶ雑誌の表紙を見るのが習慣になっています。いつもはあまり雑誌を買うことがないのですが、久しぶりにWIREDの日本語版を買いました。WIREDといえば、1990年代に毎号ワクワクして読んでいました。一度休刊(廃刊?)となる前の話です。おお、未来ってこうなるのか、こんな時代が来てるのか、ってパソコンも触らない営業マンしながら新しい世界に胸を踊らせていました。

 

さて、新しく再出版され始めたこのWIRED、480円という価格設定もすばらしいのですが、さらにPDF版を追加料金なくダウンロードすることもできるのです。なんという太っ腹。残念ながらPDF版はあくまでもPDF版でしかなく、アメリカのWIREDが出しているアプリ版のようなインタラクティブでマルチメディアなものではありません。(インタラクティブとかマルチメディアって相当恥ずかしい言葉になりましたね。しかし他の表現方法がわかりません…)でも、同じ内容のものを、紙媒体とタブレットで読んだ場合、どのように違うんだろう、という実験が480円でできるのはうれしいことです。

 

まず、紙の雑誌ですが、とりあえず全ページをパパパパパッとめくって確認できるのはいいですね。これって当たり前のことなのに、電子書籍やウェブの記事ばっかり読んでいると、新鮮にすら思えてきます。そして、言うまでもなく、どの記事がどのあたりに載っているのか、ということが身体的に記憶されます。右手と左手の指先にどれだけのページが残っているか、という指先や身体で感じられる情報です。これもあらためて、重要なものだな、と感じました。特に本を読みながら勉強しているときって、この本のどのあたりにそれが載っていたか、という身体的記憶が重要ですよね。

 

さて、電子書籍(PDF)ですが、身体的記憶ができない代わりに、全文検索ができます。これは便利です。なんか「未来のおもちゃ」みたいな記事、どこかに載ってたよなぁ、というときに、「おもちゃ」で検索すれば、「おもちゃ」というキーワードが入った記事一覧が出てきて、探していた記事を簡単に見つけることができます。かさばらないことと、文字を検索できることは電子書籍の利点です。

 

もう一つ、電子書籍のほうが、写真の色が鮮やかに見えます。これも紙にインクが印刷された状態よりも、発光して色を表現しているほうが鮮やかに見えて当然です。

 

パラパラめくって楽しむのはやはり紙が良くて、あとで、なんかこんなこと書いてあったよなぁ、というときには電子版がありがたい。だから、紙の雑誌を買ったら、電子(PDF)版をダウンロードさせてくれるWIREDってとても素晴らしい!という結論になりました。

 

480円で紙と電子書籍版の比較実験ができるだけでも、超おすすめ。

もちろん、内容もWIREDの名に恥じない、良記事が並んでいます!