ひと昔前、茶道のお稽古は、もっと厳格なものだったと聞きます。
習ったことのない、稽古場を訪れたことのない方にとっては、いまも堅苦しいものというイメージがあるでしょう。ぼく自身も習う前はそうでした。しかし、実際に稽古場を見学に行くと、全員が着物を着ているわけではありませんでしたし、時折おしゃべりをしながら楽しい感じでお稽古されておりました。
お稽古時の服装は、もちろん着物が最適ですが、洋服でも問題ありません。初心者を受け入れている多くのお稽古場では、洋服で大丈夫だと思いますが、念のため、実際に行かれる際はそちらの先生にお訊きしましょう。洋服の上から着られる「稽古着ベスト」というものもよく皆さん使っておられます。女性はスカートのほうが、足のしびれが少なくて良いのではないでしょうか。男性は、作務衣という方法もあります。見学に行かれるだけでも、男女ともに足元は白い足袋か白い靴下が必須です。
ぼくはお稽古のとき、ほとんどがジーンズです。数十年前だと、とんでもない格好だったのだと思います。もしかしたらいまでも、とんでもない!とお叱りの方もあるのかもしれませんが、甘えさせてもらってます。
茶道のお稽古では、膝から座ったり、正坐の状態からひざを擦るようににじり寄ったり、という動作があります。それゆえに、ジーンズの色落ちもひざ下が激しくなります。そして、正坐のときは手を太ももの上に置くことが多いので、その辺りも色落ちします。正坐の姿勢が多いということは、ひざ裏の「蜂の巣」と呼ばれるような色落ちにも最適です。
ジーンズの色落ちをいい感じにしたいという方は、ぜひ、畳での生活を!
と言いたいところですが、畳が痛むので本来は良くないですね。
先生、申し訳ございません。
冒頭のビーチの写真も茶道とはまったく関係ございません。申し訳ございません。
寒くなってきたので、暖かそうなものを、と。