文化のミックスにかかる時間の大切さ

お花がようこそって言っている

 

沖縄の焼き物(やちむん)が茶人の人気を得たのは、その南蛮らしい異国的な風合いと和的な趣きがミックスされているからです。そこに南国のおおらかさも加わり、他にはない独特な雰囲気、風合いを沖縄の焼き物、壷屋焼は持っています。しかも、その雰囲気は、アレとコレを合わせてホイみたいなものではありません。じっくりと時間をかけて交わって(ミックスされて)きたものなのです。

 

今の時代は、物流システムとインターネットのおかげで、非常に速く、物も情報も動かせます。なので、音楽やファッションにおいても世界同時的に流行することが加速されました。この感じは大好きなので、この時代に生まれて、ぼくは良かったと思っています。世界中の情報に触れられるし、あらゆるところへ行って、肌で感じることもできるからです。

 

しかし、この琉球南蛮と呼ばれる、沖縄らしい焼き物を観ていると、現代的なスピード感では生まれなかっただろうな、と思うのです。簡単に情報を得られないから、想像する、失敗する、失敗から気づくことがある、新しいものが生まれる、というプロセスがあります。ぼくも簡単にググってしまうので、もっと自分で考えることを増やさなければいけないと思います。

 

現地に行ってまで調べたい情報か?本を買ってまで知りたい情報か?図書館に行ってまで知りたい情報か、などのフィルターをまずはかけることとします。「まぁ、知らんでもええか」みたいな情報まで調べてしまうことを止めたい。