水が合わない。
新しい土地に馴染めないときなんかに使う言葉だと思いますが、その意味ではなく、文字通り水が合わないという体験をしましたので、そのことを書きたいと思います。
茶の湯のことを書きます、と言ったきり、なかなか書く機会がありませんでしたが、(怠惰が原因です・・)茶道を習っておりまして、家でもたまにお茶を点てたりするのです。
茶道はなかなか厄介な雰囲気を持っています。
作法がいろいろとあって、道具も必要で、どうやって、どこで飲めるのか!習いに行く前は、ぼくもそのような感じでした。でも実は、お茶を飲むだけなら、大して道具も要りません。
抹茶の粉と茶筅(ちゃせん)とお茶碗とお湯だけあれば、お茶は点てられます。
茶筅は必ず必要です。茶筅というのは、竹でできた、シャカシャカやる道具のことです。
お茶を点てようという方は、これだけは何とか手に入れてください。
お茶屋さんで抹茶を買うとき、きっとそこに売っていると思いますので、一緒に買うといいですよ。
最小限で言えば、抹茶と茶筅だけあれば、大丈夫です。
あとは、お湯をいただいたり、カフェオレボウルをお茶碗の代わりに使ったり、
茶杓(抹茶をすくうもの)の代わりには、ティースプーンを使えば事足ります。
というわけで、海外に行く際にも抹茶と茶筅を持って行けば、海外でお茶を点てられますので、此度のアメリカ旅行へもモバイルに適した茶道具を持って行って、実際にお茶を点ててみました。
まずかったです。
これは、水の問題だと思われます。水が合わないのです。
土地には土地の水、水質があり、その水質に合った暮らしや食生活が発展していったと思われます。今は、輸入食品を簡単にどこでも食べることができますが、やっぱり食べものって、作られたところで食べるのがおいしいのかもしれません。
アメリカ南西部の暑いけど乾いている風土にはバーボンが適しているのだ、と思います。(※ぼくは下戸なので、イメージです)しっとりとした日本の気候にこそ、お茶は合うのかもしれません。
それでも、海外でお茶をおいしく点てて飲みたい、というときには方法があります。
なるべく軟水寄りのミネラルウォーターを買ってくるか、もしくは、BRITAなどでろ過した水を使うと比較的おいしくお茶が立つようです。お湯は一度沸かしたものを、少し冷ましてから使ったほうが、お茶の渋味が出ずに、甘みが出ます。
せっかく買ったモバイル茶道具もアメリカ南西部の気候には悲鳴をあげていました。
竹には日本の湿度が必要なようです。
とても簡単なので、とタイトルしましたが、奥は深いです。とても。いまだに悩んでます。