12月13日は正月御事始め!床の間に鏡餅が飾られます。

床の間に鏡餅

 

11月のお稽古では茶人の正月といわれる「炉開き」がありました。年末年始の雰囲気を早めに味わえるのは茶の湯の良いところです。そして12月になると、さらに早めにお正月気分を先取りできる日があるのです。それが「正月事始め」です。

 

正月事始めの日にちは、関西(上方)では12月13日と決まっています。何の日かというと、その名の通り、お正月に向けての準備を始める日なのです。そして、床の間には鏡餅が飾られます。ドドーンと床の間に飾られていて、単純に格好良いです。子孫繁栄や喜び、末広がりなど、鏡餅にはおめでたい意味が込められています。茶道を習い始めて、こういう日本古来の文化に触れることができるようになり、また、その意味を振り返るようになったのは大きな収穫です。何より、お正月の雰囲気が好きだ、ということもあって、この時期のお稽古場の空気はうれしいものがあります。

 

お稽古場で生徒さんのひとりが、「先生、最近は鏡餅を飾らない家も増えたそうですよ」と先生にお話されました。先生は、「え!本当なの?」と。当たり前に何年もこの事始めをやってこられているからか、驚きだったようです。ぼくには驚きが驚きでしたけど^^。さらに、「先生、うちは鏡餅を飾りますけど、パックのやつでね、中に切れたお餅が入っていて、大変便利なんですよ」と生徒さんが先生にお話されました。先生は「へぇー」とおっしゃってましたが、きっとサトウの鏡餅の切り餅入りなんて想像出来ておられないだろうな、とぼくは心の中で思っておりました