茶人の正月、炉開きがありました。
畳の上に風炉を置き、そこへ釜をかけて湯を沸かしていた季節が終わり、畳を切ってその下の炉に釜をかけるようになります。畳を切っている様が特殊ですので、いかにも茶の湯という雰囲気が出ます。
お正月ということもあり、普段は洋服でお稽古させていただいてますが、キチンと袴を付けてまいりました。腰板が背筋を伸ばし、気持ちがシャンとします。
お菓子はお決まりの亥の子餅ですが、さらに炉開きの時に楽しみにしているのが、おぜんざいです。このおぜんざいのおかげでお正月気分もかなり高まります。皆さん着物をキチンと着ておられるのですが、一斉にフガフガとおぜんざいを食べるさまがまたおもしろいのです。
半年ぶりに見る湿し灰はとても美しく、さらさら落ちる音も味わい深いものでした。大好きな炉の季節がやってきました。