犬はよくため息をつきます。
どのようなタイミングかというと、エサを食べ終わって横になって、ふぅー。ひとしきり遊んだあとにフセして、ふぅー。飼い主にナデナデされまくって、ふぅー。においをかぎまくったあとに、ふぅー。などです。
観察していますと、退屈やなぁ、というタイミングでのため息はないように思われます。退屈なときはまた別の方法で示します。ため息を聞いたとき、退屈でもしてるのかな、と初めは思ったのですが、どうやら満足している度合いが強いときほど、ため息をついているようです。「美味しかった」とか「楽しかった」とか「うれしかった」とか「おもしろかった」というため息です。
というわけで、人間のぼくも満足のため息を真似してみようということで、生活に取り入れています。深く息を吐くためには深く息を吸わねばならず、自ずと深呼吸になります。だからなのか、とても気持ちの良いものです。酸素を多く取り入れるわけですから、実際に脳にも酸素が多く行き、思考もしゃきっとするのではないでしょうか。
犬のため息をヒントに人間の生活にもため息を取り入れるようになって気がついたのですが、やり方に大事なコツがあります。それは、決して口で吐いてはいけないということです。犬は口でため息をつきません。鼻でため息をつきます。口でため息をついてみるとよく分かりますが、一気にネガティブな感じのため息になりませんか。ため息ばっかりつきなさんな運が逃げていくで、というようなセリフに聞き覚えがありますが、口から吐いたため息は、まさに運が逃げていく感じのするため息になります。
「はぁー」ではなく、「ふぅー」なのは鼻から息が出ているからです。
ため息は決して悪いことではないぜ!鼻でのため息おすすめです。
阿呆言うてやんと寝よ。