あまちゃん観たさにNHK紅白歌合戦のビデオを観ました。紅白歌合戦に出てくるバンドたちの電源の入っていないアンプを観て、やっぱり紅白って楽器弾いてないんだなぁ、と思いました。特に生中継で、バンドがどんどん入れ替わる場合などは音が出ないなどのトラブルを防ぐため、演奏者にはアテブリ(もしくはアテフリ。業界用語です。漢字なら当て振り?カラオケに合わせて演奏している振りをすることです)が要求されます。しかし、これは今やみんなが知っている当たり前のことで、これを問題にする人もあまりいないでしょう。
ところが、わざわざ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(flea)が、公式ウェブでNFLスーパーボウルのハーフタイムショウで、アテブリをしたことに関する声明を発表したというのです。
A Message From Flea – RHCP News
「ベースにプラグが挿さってねぇじゃねえか!」というようなことがウェブで話題になったのを受けたのだと思います。どうでもええやん、と思いますが、真摯に声明を出すフリーって格好良いです。
その中で、
The Red Hot Chili Peppers stance on any sort of miming has been that we will absolutely not do it.
とありました。
miming というのはパントマイムのマイム、アテブリのことです。「バンドのスタンスとして、いかなるアテブリも絶対にしない!」って言ってます。あったんですね、そういう信条が。だからよく知っているファンが騒いだのかもしれないです。
hot buttered pool はテレビで演奏させてもらったことはありませんが、出られたなら、わざと音と外したアテブリをしようね、って決めてます。ギターソロの途中でラジオ体操第二のようなガッツポーズ決めたり、ドラムがドカドカドカと鳴っている中で指パッチン決めたりします。
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ウソや八百長のことを「ガチ」の反意語として「プロレス」と言います。ガチンコではなくウソってことです。フリーのメッセージの中で、
I played bass with my shoe, John played guitar atop Anthony’s shoulders, and we basically had a wrestling match onstage, making a mockery of the idea that it was a real live performance.
ともありました。”we basically had a wrestling match onstage” の部分です。若干ニュアンスが違う(ドタバタな様を表現している?)かもしれませんが、英語でも「プロレスやったった」みたいな表現するんだなぁ、という共通点を見つけてニンマリいたしました。