茶道の稽古場でメモしてはいけません!

RHODIAとLAMY

 

「いけません!!」と遠くから先生の声がしました。茶道の稽古場の隅で、教わったことをメモしようとしていたときのことです。

 

人の話を聴く時はメモを取れ、などとよく言われてきました。確かにメモしておくとあとで思い起こしやすくなります。特に何かを学ぼうというときには、聞き漏らさないように気合いを入れてメモを取ります。ところがこのメモすること、筆記具を持ってきて書くという行為が茶道のお稽古場では禁じられています。なので、「いけません!!」と注意されたのでした。(世の中には数多くのお稽古場が存在しますので、すべてではないと思われますが、基本的には禁じられているはず)

 

それはなぜかと言うと、茶道とは口伝によって伝承されてきたものだからです。そうは言っても茶道の教科書やお点前の方法などの本が書店には売っています。口伝ちゃうやないか、と言いたくなりますが、今でも教科書などの書物になっていない(してはいけない?)「奥のお点前」というものがちゃんと存在します。「奥義」や「奥秘」という感じのものです。

 

そういう奥のお点前だけではなく、茶道のお稽古そのものが、口頭で指導するようになっていると感じます。お家元などでどのような指導をされているのかを、ぼくは知りませんが、おそらくやってみせる方法ではなくて、口頭で指導されているのではないでしょうか。

 

しかも、習い始めてびっくりしたのは、自分の習っている先生のお点前を見ることはほとんどない、ということです。これはどこのお稽古場でも同様ではないでしょうか。先生は口頭で指導してくれるもので、やって見せてくれるわけではないからです。

 

やって見せてくれないお稽古事、というのもよく考えれば変わっていますが、それが茶道の世界です。

 

メモについては、お稽古場を離れればもちろんOKですので、一歩お稽古場を出た瞬間、ノートに覚えていることを書き倒しています。^^

 

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初歩のお点前までは、この1冊でOKです。たいへん役立ちます。

ぼくはこれにさらに教わった細かなことを書き込んでます。

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