おばあちゃんとの会話

ここで言うおばあちゃんとは、血のつながりのあるおばあちゃんではありません。失礼ながら、先代のお茶の先生のことを指しています。先代先生は、20代からお茶の先生をされていたそうです。しかもお家元の直門として94歳でお亡くなりになるまで、ずっとご自身も稽古されていました。

同門のお弟子さんたちに話をうかがうと、先生は昔は大変厳しかったそうです。ぼくが入門してからの個人的な印象は、大変甘やかしてくれるおばあちゃん、といったものです。先生は本当に優しくて、いつも親身になって考えてくれていました。柔術で怪我をしても、あんたそんなややこしことやめなさい、と言いつつも大変心配してくださいました。なぜ、その心から心配してくれていたことが感じられたのか、よく分かりません。でも確かにそう感じられました。テクニックだとしたら、それはすごいことだと思いますが、そういうものでもなさそうでした。

甘えさせてくれるものですから、そこにすっかり甘えて、気持ち的にはぼくの中で、完全におばあちゃんの位置づけになっていました。失礼極まりない。

稽古中に先生が使われた言葉がおもしろかったです。

「そこはな、はばに掴んで」

「え?幅ですか?」

「そそ、はばに」

(幅ってなんやねん…)

というやり取りなど。

「幅につかむ」とは、「棒状のものの長い方の両端をつかむ」という意味です。「お尻」のことは「おいど」と言いなさいとお父さんに叱られた、ともおっしゃってました。

言葉は時代によって使われ方が変わったり、その意味が変わったりしておもしろいですね。

しかし、hot buttered poolの歌は時代が変わっても、hot buttered poolの歌だなぁと思います。なかなか時代が追いついてくれません。そう思っていたら追い越されていた、ということもあるようですな。

阿呆言うてやんと寝よ。