私の私の先生は左利き、私の私のドラマーも左利き

ATAは左利き

 

世の中は右利き用にできていることが多くて、たとえば駅の自動改札は右側に切符投入口やタッチする場所があったります。券売機や自動販売機も右側にコイン投入口が付いています。ギターのほとんどは右利き用のものですし、パソコンのマウスだって右利き用が多数を占めます。リターンキーが右側にあるのだって右利きひいきですよね。ハサミやカッターにも左利き用というものが存在しているということは、普通によくある刃物を左手で使おうとするときっと使いにくいのでしょう。(ぼくは右利きなので憶測です)

 

お茶のお稽古場でも、左利きの人に会うことがあります。

お茶を点てながらその方は、「私は左利きなので、お茶を点てるのが大変で・・」とおっしゃってました。確かにそうだと思います。自分も左手で茶筅を振るなんて、到底できません。やってみたことはありますが、かなりのへっぽこです。茶道のお点前では、必ず右手で茶筅を振りますので、右利きで良かったなぁ、と思っています。左利きへのあこがれはずっと持ち続けてはいるのですが、利き手でない手でお茶を点てることを思えば、胸をなでおろすばかりです。

 

普通、「左利きなら、お点前がうまくできなくても仕方ないよね」と考えるものですが、うちの稽古場ではそんな言い訳は通用しません。先生が左利きだからです。確かにタオルで何かを拭いたりされているときは左手でされています。ですので、左利きの皆さん、茶道をあきらめることはありません。むしろ左利きの人がお点前を覚えた世界(もしくは感覚?)のほうが希少だと思います。その世界を知っているということに、うらやましい気持ちすら感じています。

 

そういえば、hot buttered pool のドラムのアタ君は左利きです。だけど、右利きセットで叩いてます。きっと左利きならではの(左利きの人が右利きセットでやる独特の)世界がそこには広がっているのでしょう。うらやましい。