南部鉄瓶で淹れるとお茶がまろやかになる

 

 

お茶は鉄瓶のお湯で淹れると美味しくなります。美味しく、というのは人の主観が入る表現なので、言い換えますと、まろやかな味わいになります。それは、鉄瓶(もちろん鉄の釜でも)で沸かされたお湯の鉄分がお茶に含まれるタンニンと結びつくことによって、タンニンが元の苦味成分を多少取り上げてしまうからです。苦味成分が少し取り除かれることで、まろやかに感じるようになるのです。

 

ステンレス製のケトルで沸かしたお湯でお茶を点てると、何となく、尖った金属っぽい味がします。それを感じるのは、普段のお稽古で鉄釜のお湯で点てたものを飲ませていただいているからで、その味を基準として味の違いを判断しているのです。

 

お家でお茶を飲むときもまろやかなあの味にしたい。そう思ってはや数年。鉄瓶が欲しいなぁ、と思って、Googleで「南部鉄瓶」って入力しました。すると、右側の広告サジェスチョンスペースに「南部鉄器はヨドバシ」と出るではないですか。絶対うそやんと思いつつもクリックしてみると、やはり33件しか登録されていませんでした。ちょっとでも登録があれば、なんでも「何とかはヨドバシ」とか「何とかはAmazon」っていうのやめてもらいたいです。

 

こういったサジェスチョン広告は、なかなかやるじゃねぇかというときもありますが、上のように、単純でバレバレなプログラムだと気持ちが冷めてしまいます。個人的にはヨドバシの配達がとても速いので、できるだけ書籍もヨドバシで購入しようとしています。だから、「何でもヨドバシ」はやめて欲しいな。

 

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話は相当それてしまいましたが、引っ張って引っ張ってなかなか買えない南部鉄瓶、台湾で中国茶の道具も買ってきたことですし、何とか近々手に入れたいと考えています。