柔術ではいくら投げられてもポイントにはなりません。柔道なら見事に投げられたら一本!でそこで終わりですが、柔術の試合ではそうはなりません。では、柔術で何が一本かと言いましたら、極めるか絞めるか、ということになります。極められて痛いというのは確かに痛いのですが、人それぞれ関節の柔軟性に差もあり、限界点もさまざまですので、我慢してから逃げることも比較的しやすいと思われます。
しかし、絞める、に関しては、我慢していたら気を失うので、タップして「参った」をしなければなりません。普段、こういうスポーツでもしていないと首を絞められるという経験をしないものです。首を絞められると、生命に危険が及んでいる、という感覚がします。
もっと簡単に言うと、あ、死ぬ、っていう感覚です。
初心の者とはいえ、絞められるばかりでなく、絞める側になる場合もあります。
なんとか一本取ってやろうと、関連の書籍などを購入して、写真を見ながらやり方を覚え、ジムでのスパーリングでフンガフンガ言いながら挑戦してみるのです。スパーリングでなくとも型の練習なども行います。
が、これがむつかしい。首を絞める感覚は練習してコツをつかまないとなかなか習得し得ないものだと分かりました。
やってみたあとに本で写真を見れば、ああなるほど、となることも多く、それは茶道のお点前教則本と似ています。読んで、やってみて、また読んで、またやってみて、ということが重要ですね。なんでもね。