機材盗むのとかやめーや!GPSで捕まえろ。

ファンダンゴからの道

 

お茶のお稽古場は、今の感覚で言えば、とても不用心です。ひとところに皆んな荷物を置いてあります。財布とか時計、携帯電話などをお茶室には持って入りませんので、そのような貴重品が誰も監視することのない状態で置かれているのです。

 

お茶のお稽古場に通い始めた頃は、ぎょっとしました。しかし、1970年代から80年代くらいまでは、日本ってこうだったよなぁって思い返しました。家の鍵だって日中は掛けていませんでした。良いんだか悪いんだかは分かりませんが、それが日本の社会でした。

 

90年代の後半くらいからでしょうか、車上荒らしが増えてきました。実際にぼくも被害にあったことがあります。それ以来、車にカバンを置いておくことをしなくなりました。

 

ぼくらが1990年代に良く出ていた十三ファンダンゴというライブハウスには少し離れたところに楽屋があります。ここは出演者がいなくなると、楽器だけが放置された状態になります。しかし、誰も盗まない、という確信があって、安心して置きっぱなしで食事に出かけたりしていました。これも1990年代後半くらいからだったでしょうか、ファンダンゴの楽屋の扉に「楽器の管理をしましょう」みたいな貼り紙がされるようになりました。これが貼られたということは、きっと置き引きがあったんだな、と悲しくなりました。

 

この社会はもう元には戻らないでしょうから、自分たちで気を付けていくしかありません。こんな形のグローバルスタンダードは嫌で嫌で仕方ないですが、対応していきましょう。

 

ミュージシャンの皆さん、とりあえず楽器持ってご飯行きましょう!打ち上げもね。

 

それか、月々500円以下で使えるSoftBankのGPSサービスを使うのもいいかも。本来、子どもに持たせて、親がみまもるってものだそうですが、皆さんも楽器を我が子のように愛していることでしょう。ギターケースに付けておけば、憎いあンちくしょうを追っかけられます!