ルパン三世カリオストロの城がデジタルリマスターされて劇場で上映されるそうです。このニュースを知り、ぼくはすぐ、ある友人に連絡しました。なぜならこの映画を最初にぼくに観せてくれたのは彼だったからです。1980年代初頭、ぼくらが中学生のときでした。
彼はこの「カリオストロの城」のビデオソフトを持っていました。VHSのビデオテープです。映画のビデオソフトは当時1本1万5千円から2万円くらいしていて、とても簡単に買えるものではありませんでした。映画のビデオは借りるものでした。いや、ビデオデッキすらまだどの家庭にもあるような時代ではなかったかもしれません。でも、彼は「カリオストロの城」のVHSビデオテープを持っていました。
家が裕福で何本もビデオソフトがある、ということでもありません。「カリオストロの城」だけ持ってました。こいつこの映画めっちゃ好きやんということが中学生でもよくわかりました。
もちろん、そのおもしろさにぼく自身もハマり、やさしい彼はぼくにビデオを貸してくれたりもしましたので、何度も何度も観ました。セリフを覚えてしまうくらい何度もです。
そんな映画がデジタルでリマスタリングされて、劇場で観られるというニュースを知りました。そりゃあ、連絡するよね。
劇中、ヒロインのクラリスがルパンのことを「おじさま」と呼びます。自分自身が「おじさま」レベルに歳をとったので、どんな感じで作品を観られるのかが、楽しみです。きっと劇場は、そんな「おじさま」だらけだろうなぁ。いいさいいさ。
ルパン三世 カリオストロの城デジタルリマスター版 公式サイト
2014年5月9日よりデジタルリマスター版上映
http://cagliostro-remaster.jp