初夏の日差し眩しい2015年5月17日、東京は善立寺にて、須藤元気主宰、第2回一騎討(ikkiuchi.com)が開催されました。第1回は開催後に映像を観ただけでしたが、第2回はぜひ直に観たいと思っておりました。
ルールは、1本勝負でポイントはなし、極めるか絞めるか、判定か、という勝敗の決め方です。体重別はありません、無差別で争われます。ブラジリアン柔術の公式ルールとの違いは、ポイント制がないというところと、膠着(こうちゃく)しそうになると「待て」がかかる部分です。「待て」がかかるともう一度お互いに立った状態からのスタートとなります。
ブラジリアン柔術の試合では、どちらかがサイドを取ったりマウントを取ったりして、相手を押さえ込み、次の技へ移行するまでにひと呼吸入ったりします。一騎討ではこの「ひと呼吸」がありません、「待て」がかかるのです。観戦していて、え?もう、「待て」なの?と最初は戸惑いを感じました。
選手が「待て」を受けないようにするには攻め続ける必要があります。自然、試合に動きが出続けて、観ている方も気を抜けません。通常、ブラジリアン柔術の試合だとファーストコンタクトからどちらかが有利な態勢になって押さえ込み、そのまましばらく時間が経過して、という展開が多く、そのまま試合が決するとうことも少なくありません。もしくは互いにガード状態でしばらく膠着するようなこともよくあります。
しかし、一騎討では膠着を許さず、何度もお互いに立った状態から始まります。観ているうちに、これは良い、と感じてきました。なぜなら、ファーストコンタクトの攻防を何度も観られるからです。柔術をやっている人には、最初の部分の勉強になるルールだと思います。同時に、格闘技をやっていない人にも分かりやすくなっていることでしょう。
去年から小さく始まった「一騎討」ですが、年々規模を拡大、そして内容も濃くなっていく予感がします!なにより、帯の違い、階級の違い、種目の違いを飛び越えた闘いを観ることができます。全試合面白く、素晴らしい大会でした。