TOEIC600点を手軽に達成するには、DUO3.0を使った勉強法が良い、とおすすめしました。飽きっぽいぼくでも45日間続けられたのは、この本に掲載されている英文のおもしろさにあります。DUO3.0の例文にはこの3つの特長があります。
- キャラクターが立っている
- 全体を通してストーリーが見えてくる
- 応援したくなってくる
キャラクターが立っている
まず、出てくる人物がある程度決まっています。メイン格の人物が何人か決まって出てくるのですが、英文を読んで行く内にそれらの人物の性格が分かってくるようになっています。キャラクターが立っているのです。そして、ああこんな性格でこんな生活してるんだろうなぁ、というようなこともイメージできます。どうしてもボブという登場人物が気になります。前後不覚な状態で登場したかと思えば、反対意見を言っても皆に無視されたり、わざと順番を飛ばされたりします。とにかくなんだかドン臭いのです。
全体を通してストーリーが見えてくる
そして、ニックという人物は要領が良い人物です。調子良くなんでも引き受けるけど、いざとなると忙しかったりして、役に立ちません。任しておいて、と言いながら、ボスの前でだけ頑張っているタイプです。例文を読み進めていくと、ボブとニックが実は同じ学校に通っていたことが分かってきます。このように、登場人物同士の相関関係が例文を読み進めていく内に見えてくるよう、作られているのです。
応援したくなってくる
一般的にどうかはわかりませんが、ぼくは自然とドジなボブを応援したくなってきました。多くの方がボブにイラつき、しかし、応援したいと感じるのではないでしょうか。ボブは女性とのお付き合いもあまりうまく行っていないようで、フラれたあとに、「さぞ落ち込んでいるでしょう?」と訊かれても、「慣れっこだよ」と返します。もうダメダメなんです。がんばれよ~ってなります。
このように登場人物の性格付けやストーリーにも気を配っているのに、短文集である、という点がDUO3.0を続けられる最大の特長なのです。