他人はそんなに気にしていないし、忘れていくもの

江ノ島の夕陽

 

自分で自身の十代二十代のときのことを思い起こしてみると、それはそれは青臭く恥ずかしいものです。昔から変わらないね一貫してるね、なんてことは一切なく、日々コロコロと考えは変わってきました。それだけ揺れ動いてきたとも言えますし、臨機に変容してきたとも言えます。

 

二十代のころは、悩んでいました。とにかく社会とのつながり方がよく分からなくて、毎日ノートに詩を書いていました。それを歌うバンドも作って、社会との接点を作っていました。完全にそれは自己慰安であり、認めてもらってももらえなくてもどうでも良いようなことでした。

 

歌でバランスを取っているとはいえ、日常ではずっとクヨクヨしていました。あんなこと言ってしまった、どうしよう、とか、失敗したよ、もうダメだ、とかそんな感じです。相当青臭いし面倒臭いです。(ー ー;

 

そんなとき、ある友だちがぼくにこう言いました。「人は、人をそんなに気にしていないし、忘れるもの、だからそんなこと気にしなくていいよ」と。当たり前のことのようですが、二十代のぼくには相当この言葉が響きました。

 

その言葉を、まるで偉人の名言のように手帳の後ろのページに書き込みました。

 

いまでも失敗したなぁ、とクヨクヨしてしまうようなときにはこの言葉を思い出しています。