試合に勝つ方法はさまざまだけれど試合に負けるときは大体これで負ける。

試合に勝ちたければ、相手のことをナメてはいけない。

ブラジリアン柔術をやるようになって、試合というものに挑むようになりました。白帯での初めての試合では、恥ずかしながらマジ泣きすることになりました。道場での練習のときも自分より大きく強い先輩ばかりなので勝てるわけもなく、そんな人間が試合に出ても勝てることがないのは明らかです。冷静に考えればそのようなことは分かりそうなもの。冷静に考えていなかったので、涙が出てきたのだと思います。

涙が出るというのは感情的になっている、とも言えます。つまりは、自分の持っている技や方法を最大限に活かして闘う、というあり方をせず、絶対勝ってやる、などの気持ちだけで何とかしようとしていた状態です。

白帯でなかなか勝てないとき、柔術の先生が、そのうち段々と勝てるようになってきますよ、と声をかけてくださった。本人はもう全く勝てる気がしていない時期でしたので、オレは一生白帯で良い、黒帯をもやっつけるすごい白帯になってやるのだ、と心底阿呆な思考に陥っていたところでしたので、そんな言葉を信じることができませんでした。

ところが、本当に不思議なことに段々と勝てるようになってきました。先生のおっしゃったとおり。まずは道場での練習で技が決まるようになってきます。そして、その技が試合でも決まる、という流れです。当たり前ですが、練習でできなかったことが試合でできたことはいまのところぼく自身では経験がありません。

試合で勝てるようになるには、技が決まるという成功体験を積み重ねるしかないと思います。ただ、負けるときには決まりがあって、相手のことをナメてる場合がほとんどです。これはずっとナメきっているような状態ではなく、この人になら勝てそうだと一瞬でも思ってしまった、とか、そういう感じです。これも感情的になっている状態ということなのでしょう。

この程度の相手になら勝てるかもしれないな、なんて気持ちは良くないです。また、試合の途中でも、このままなら勝てそうな気がする、とか、そういう考えも良くないです。一瞬そういうことを考えた試合は負けることが多いです。終わるまでは、その類のことを考えず、冷静に自分の技と体力を使って相手に挑むのが、勝つ確率を上げる方法だと思います。

それで負けたのなら、後悔はないし、負けたとしても、感情を廃した部分での結果分析ができるので、実力アップが期待され、次へつながります。

感情的にならず、冷静に試合内容と向き合うようになって、試合の勝率はすごく上がりましたし、泣くこともなくなりました。

泣くやつは信用できませんね!

阿呆言うてやんと寝よ。