歌おうとして、マイクに口を近づけて、マイクに口が触れた瞬間、「パチッ」と来ることがあります。ぼくはこれが相当嫌で、その昔困っておりました。ネットのない時代でしたので、おそらくギターマガジンか何かに載っていたのを参考に対策をし始めたと記憶しています。先日も練習スタジオで、この「マイクで口パチ問題」について訊かれましたので、今でも困っている人がいるのかもしれないと思い、その対策を書かせていただくことにしました。
●手っ取り早く「マイクで口パチ」をなくす方法
- 自動車用のバッテリーケーブルを買う(使用するのは1本です)
- 片方のワニ口で、歌うマイクの接続ジャック(金属部分)をはさむ
- もう片方のワニ口で使っているギターに挿し込んでいるケーブルジャック(金属部分)をはさむ(金属部分ならアンプとギターの間のどの部分でもOKです)
これで、パチッとは来なくなります。
ギターを持っていて、パチッと来る原因は、ギターに流れている電流とマイクのほうに流れている電流が、マイクに触った口と弦を触っている指先を通じてショートしてしまうからです。だから、事前にマイク側とギター側のジャック同士をバッテリーケーブルでショートさせておけば大丈夫なわけです。
ぼくは、目の前のマイクのジャックと足元のエフェクターケーブルのジャック部分をショートさせています。上の写真を参照ください。(※パチッと来て、イテッとなっている瞬間ではありません、熱唱中です)太いバッテリーケーブルが目の前に垂れ下がるので、あまり格好良くないなぁと思いながらも20年これでやってきました。なんだか目の前でつながってないと安心できないのです。20年前にバッテリーケーブルを購入したとき、赤と黒2本のケーブルが入っていて、まずは黒から使っていました。18年くらいで黒がボロボロになりましたので、赤を使い始めました。あと18年もこのような不格好な赤いケーブルを使いたくないなぁ、と心底思っております。
何もこのような自動車用の太いバッテリーケーブルを使用する必要はなくて、電気さえ通れば細い線だけでもOKなのです。何とか来年くらいには、スタイリッシュなケーブルでショートさせたいと考えている次第です。