オキーフは「茶の本 THE BOOK OF TEA」を愛読していた

岡倉覚三 茶の本

 

ニューメキシコ州に保存されている、ジョージア・オキーフの家を訪問した際、茶室のようだ、と感じました。そして、キッチンに置かれていた南部鉄瓶を見て、きっと鉄瓶で淹れるとお茶が美味しくなることを知っていたに違いない、などと想像しました。

 

先日、「オキーフの家」という本を改めて手に取りました。すると、看護人として、最晩年のオキーフの身の回りの世話をしていた、クリスティン・テイラー・パッテンの言葉が書かれていました。

 

オキーフが中国と日本の美術を愛したことはよく知られているが、彼女の人生において「茶の本 THE BOOK OF TEA」がどれほど重要だったかは、あまり知られていない。「茶の本 THE BOOK OF TEA」は、日本の茶道について、岡倉覚三(=岡倉天心)が英文で著した小さな書物(1906)で、この本をいかに愛しているか、オキーフは私に繰り返し語った。視力の弱くなった彼女のために、私はしょっちゅう、それを読まされたものだ。

 

茶の湯を知っていたどころか、「茶の本 THE BOOK OF TEA」を愛読していたのでした。オキーフの生き様や残された家から茶道を感じ取れても不思議ではないはずです。

 

20世紀のはじめに英文で茶の湯の精神を伝えようとした岡倉覚三もすばらしい。日本人にしか分からない、となってしまってはおもしろくありませんし、そんな美なんてないと思います。何とか美しいと思うことを国、人種問わず、共有したいと考えています。それは、茶の湯に限らず、音楽や生き方でも、です。

 

まずは「茶の本 THE BOOK OF TEA」を英文のままで読んでみないといけませんね。この夏の課題図書といたします。