2013年最後の記事は、hot buttered poolのバンド名の由来を投稿いたします。
ジム・モリスンの詩から
これは、ザ・ドアーズのジム・モリスンの詩から拝借いたしました。
知っている方は、hot buttered poolって別にドアーズちゃうやん、と思われるでしょう。ぼくもそう思います。ザ・ドアーズのことは好きでしたが、そもそもそのような音楽を作りたい、ということではありませんでした。詩があり、言葉があり、そして伴奏がある、という姿勢に惹かれていました。そういう意味では、その他にも好きなミュージシャンとしていつも挙げる、トム・ヴァーレインやパティ・スミスなどのニューヨーク・パンクといわれるミュージシャンについても、やはり詩や言葉を大切にしているところに惹かれていたのだと思います。
ブライアン・ジョーンズの死んだプール
ジム・モリスンのどの詩から拝借したかというと、プールで溺死したブライアン・ジョーンズというローリング・ストーンズのギタリストへ捧げた詩からです。そのブライアン・ジョーンズの溺死したプールのことを「hot buttered pool」と表現していたのです。十代でロック音楽を好きになってから、歴史の勉強をするように、ロックのルーツを遡っていきました。その途中にストーンズや彼らの傾倒していたブルース・ミュージシャンなどにも影響を受けてきました。なので、ブライアン・ジョーンズという若くして亡くなった尊敬するギタリストと関係のあるこの「hot buttered pool」という言葉が気に入ったのです。
もう一つの候補
実は、バンド名にはもう一つ候補がありました。「Monsters of Rhythm」です。リズムの怪物たち、という意味です。これも同じ詩の中に出てきた言葉で、どちらにしようか、と相当悩みましたが、バンドのメンバー全員で最終的にはhot buttered poolに決定しました。(ぼくたちには3人がOKでないとそちらに進まないという大切なルールがあります。1名でも反対者が出れば、そちらには進みません)このバンド名にならなかった「Monsters of Rhythm」という言葉は、自主レーベル名として採用し、今でも使っています。
hot buttered poolの意味
ぼくの持っていたジム・モリスン詩集の中では、「熱い、バターを溶かしたようなプール」と訳されていました。翻訳するならそういうことですよね。カクテルにホット・バタード・ラムというものがありますので、ジム・モリスンはそれともかけて表現したと思われます。
ブライアン・ジョーンズもジム・モリスンもルーツに持つ、hot buttered poolをこれからもどうぞよろしくお願いいたします。2013年、ぼくたちの音楽を聴いてくださった方、どうもありがとうございました。