台湾のデモについてある台湾人に訊ねてみた

自己国家自己救

 

台湾では中国のあらゆる地方の美味しいものが食べられるそうです。それは蒋介石が台湾にやって来るときに料理人とかそういう人も連れてきたからとか。確かに上海も四川も北京も香港も、あらゆる地方の料理、レストランが台湾にはありました。

 

北京ダックで有名な台湾のレストランで食事をしていたときのこと。円卓で相席だった台湾人の方にお話をする機会がありましたので、ぜひ、訊いてみたかった学生の国会選挙デモについて訊ねてみました。

 

「いつもあんな感じです。デモはよくあります。だけど台湾のデモは安全ですよ」

 

というご意見でした。たまたまお会いした方のご意見なので、皆がそう考えているという風には思えませんが、大半の人は、またやっとるわ、くらいのことなのかもしれません。どこの国でもそうですね。タイでクーデターが起こっていても、一般人はまったく変わらない日常を送っています、なんていう現地の声もありました。ニュースで事を知ることと、現地の空気、感覚を知ることとはまったく雲泥の差があるのです。

 

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台湾のライブハウスでいくつかのバンドを観て、幾人かの若者(おそらくはデモ世代)の言動を目の当たりにしました。ぼくの率直な感想は、ノリで愛国を叫んでる、という風に見えました。これもごく一部のたまたまぼくが見た人たちがそうであっただけで、国会を占拠していた人たちの中には命がけで真剣に考えていた方もいらっしゃることでしょう。ただ、その他大勢はどうなんだろうか、と感じました。

 

その点、日本と似た状況なのでしょう。

 

このままゆるゆると中国に飲み込まれていくのか、それとも台湾として立っていくのか。台湾にはとても魅力的な人たちがいて、素晴らしい文化がありますので、できることなら独自の道を歩んで欲しいものです。

 

北京ダック