今日もうっかり関東で「たぬきそば」を頼んでしまいました。そこにはあげさんではなくて、あげ玉がのっかっていました。関東と関西の呼び名が違うことを忘れていました。ぼくが食べたかったのは関西で言う「たぬき」であり、関東で言う「きつねそば」のことでした。関西では、あげさんののったそばを「たぬき」、うどんを「きつね」と呼ぶのです。
そんなわけで、食のほうでは翻弄されっぱなしではありますが、エスカレーターでの立ち側については、バッチリ身に付いています。関東に行けば左側に立ち、関西に行けば右側に立ちます。自然とできます。関西と関東を行き来しているうちに考えなくてもできるようになりました。
エスカレーターバイリンガルです。そんな言い方ないでしょうけど。
本当のバイリンガルな人ってうらやましい。自然とその土地の言葉が出てくるのですから。しかし、エスカレーターと違って言葉はもっと高度な気がします。
関東で覚えた似非関東弁を関西に帰ってきてもつい使ってしまったりして、自分で変な気分になります。言葉のほうでは、国内でもバイリンガルはむつかしそうです。