“ I’m sorry.”って日本人の「ごめんなさい」とちょっと意味が違う

it's not my fault!

 

アメリカやヨーロッパに旅をして、驚くことが多いのが、向こうの人のいい加減さです。そのときはいい加減だなぁ、と感じるのですが、何度かそういう局面に出くわすようになって、それが普通であることに気づきます。もちろん、まったく悪気もありません。こっちが日本の感覚で勝手に期待をしていて、期待通りに返ってこないものだから、いい加減だなぁと一方的に感じているだけです。何か根底に流れているものが違います。

 

たとえば、「これよろしゅうお願いしますね」とお願いしておいたことが、数日経っても一向に進んでいないなんてことがあります。「あれどないなってますでしょうか」と訊ねて、あああれね、と進み始める感じです。「ほったらかっしゃあないかい」と、ムキーッなんて言ってもあれもこれもあって、手が回らなかったのは仕方ない、という風に言われて取り合ってもらえません。

 

I’m sorry.とは言ってくれますが、日本語で言うところの「すみません」とか「申し訳ございません」とは明らかに意味が違います。「状況を残念だとは思っているけど、仕方ないやん」と受け取れることが多いです。I’m sorry, but it’s not my fault. という姿勢です。簡単にsorryと言ってはいけないという教育なのか文化なのか分かりませんが、ここの違いはとても大きいです。

 

なので、外国で何かをお願いするときは、その根底に流れるものの違いに配慮して、何度もお願いしなければいけないし、主張することが大切です。そして、あらゆる局面で、簡単に謝らないことです。もちろん、申し訳ないと思ったことはしっかり謝るべきですが、簡単に非を認めるような発言はしないほうが良いということです。

 

この感覚の違いって、やっぱり教育とか文化とか宗教の違いが原因でしょうか。