中国SF「三体」シリーズのスケール感がすごい。

  • 2021年7月17日

仕事で知り合ったエンジニアの方とお話をしていて、その方がSF小説好きである、ということが判りました。鉄道マニアにも様々な種類が存在するように、SF小説の好みにも様々あることを教えてくれました。その方は「ハードSF」というものを好んでいる、ということでしたが、いまひとつ何がハードなのか分かりません。なので、SF初心者のぼくに、これを読んだら良い、とお薦めしてもらえないか、とお願いしてみました。

すると、仕事でのメールよりも丁寧に、SF小説のお薦めリストをメールしてくださいました。ぼくはさっそく、リストの上の本から順番に読んでみました。おもしろい。宇宙を舞台にした、異星の生命体とのコンタクトや、はるか未来を描いたお話、はたまたAIが主人公(語り部)となっているけど、システムなので、単純にロボットが話している感じのものではないお話など。映像作品ではなく、文字だからこそ描ける次元や時空の表現など、普通の物語とは違う読み心地に夢中になりました。

そんなわけで、SF小説を寝る前に読む日々が始まりました。

お薦めされたシリーズを読み進めると同時に、新しいものにも興味が湧いてきます。そこで出会ったのが、本屋さんで平積みもされている「三体」シリーズです。中国人の作家によるものです。

2021年に、三部作の最終巻、「三体3」が発売されました。「三体」「三体2」を発売と同時に買って読みました。次の巻の翻訳を待ち遠しく思うほど、読むのが楽しみになりました。こんなに心躍る感覚はドラゴンクエスト三部作発売のとき以来です!

オバマ大統領が、大統領時代に「三体」を読んでいたという逸話があります。ひょっとしたら、「三体」のスケール感から、アメリカ一国くらいの、もしくは地球の国同士の問題など、小さなものだ、と、思えたのではないでしょうか。

そのくらい、空間的にも時間的にもスケールが大きいです。人生や未来の人類、宇宙のことを考える遊びをぜひお薦めしたい!

「三体」ってハードなの?ソフトなの?いまだに定義がよく分かりません!
小さいこと言うてやんと寝よ!

「三体」ハードカバー