褐色の聖母「グアダルーペのマリア様」にひとめぼれ

グアダルーペのマリア

 

アメリカで最も古いマリア像を観て、すっかりマリア様ファンになりました。そうなると、街を歩いていても無意識にマリア様に目が行くのでしょう。サンタフェのとある雑貨店でマリア像を見かけました。木彫りの像です。高さは30cmくらいでしょうか。やさしい目と表情にひとめぼれしました。両手を合わせていらっしゃいますが、まるで「まぁ、なんて素敵なお花でしょう!」とでも言っているように見えます。(たいへん恐れ多いのですが)可愛らしいです。

 

お店の人によると、このマリア様は「グアダルーペのマリア」というのだそうです。帰って調べてみましたら、メキシコに褐色の肌をしたマリア様が現れたという伝説があり、そのマリア様が「グアダルーペのマリア」と呼ばれているということでした。

 

ニューメキシコ州サンタフェの街は位置的にも歴史的にもスペイン系、メキシコ系、ネイティブ系が入り乱れています。もちろんお互いに結婚もしていますので、本当に混じりあってます。自然、様々な文化も混在いたします。なので、このメキシコではポピュラーなマリア様「グアダルーペのマリア」もよく見かけました。

 

ひとめぼれしたマリア様を日本へ連れ帰り、今は一緒に暮らしています。いつも「まぁ、それ素敵ね!」と言ってくださっているように思い、日々、元気付けられている次第です。

 

***

 

話は変わりますが、マリア様は木彫りなので、日本に連れてきたら、「お肌しっとりするわぁ」と言っているように感じます。逆に日本の木彫りをニューメキシコに持って行ったら、急激に乾燥するため、割れてしまいそうです。実際、アメリカ旅行に持っていった竹製の茶筅ケースは割れてしまいました。乾ききった空気の中で木を加工するから、乾燥にも強い木製品ができるのだと思います。だから、アメリカ製のギターって軽いし、いい音がするんですよね。今はフェンダーもメキシコ製ってのがありますね、案外良いのかもって思ったり。