男性が袴を着ているときのトイレの仕方問題(とくに大きい方)

 

茶道において、男性は和装の正装である、袴姿が基本となります。袴を着付けると、背中側から腰板でピシっと姿勢が整えられて、大変気持ち良いものです。しかし、その構造上、トイレにいくときには難儀いたします。

 

袴は外見はスカートのように見えますが、実はサルエルパンツのように、ひざ下くらいで中が分かれています。この形が正式な袴で、襠有袴(まちありはかま)といいます。成人式や卒業式で女性が付けている袴は行灯袴(あんどんはかま)といって、スカート状になっています。なので、トイレに行ってもまくり上げてしまえば問題ないのですが、ひざから下がズボンのようになっている襠有袴では、そう簡単には行きません。だから袴を付けている間は、基本的には水分を控えて、なるべくトイレに行かないで済むように、ぼくはしています。しかし、着ているのが長くなる場合は、当然のことながらトイレに行く必要が出てきます。

 

では、トイレに行く際、どのような仕方で用を足せばよいのか。

最善の方法は、袴を外して用を足す、です。

女性の着物の着付けと違って、男性の着物、袴の着付けはずっと楽です。なので、袴の着付けを誰かに教わるなり、本を参考にするなどすれば、サッとできるようになってしまいます。

 

袴を付けたまま用を足す方法として、両方の足を片方の穴に通して・・とか、少しほどいて股の間に腰板を通して・・などというアクロバティックな方法もあるようですが、何よりも汚す危険がありますし、どんどん着崩れてしまいます。なので、潔く袴を外してからトイレに行くことを強くおすすめいたします。

 

袴の着付けをおぼえましょう!