正座が楽になったわけ。

サザエさん

 

2ヶ月ぶりくらいにやっとお茶のお稽古に来ることができました。朝から夕方くらいまでみっちりお稽古して、ずっと正座をしていました。ところが、これが案外耐えられました。自分でもびっくりするくらい座れたのです。

 

この2ヶ月のあいだに何があったのかと言えば、月読寺の坐禅セッションに参加したり、柔術をはじめたり、です。あらためて振り返ってみれば、この2つが大きく正座の余裕感につながっています。

 

まず、坐禅セッションに参加したことにより、空想、夢想にふけるのではなく、今この瞬間の身体感覚に意識を集中する訓練を行ってきました。正座をしていて足が痛くなってきても、「いま、足の痛みを感じている、痛くて動かしたいと考えている・・・」などと身体感覚から心の動きまでを意識することにより、不思議と苦痛と思い込んでいたものがそうでもなくなってきます。痛い、嫌だ、と思っていることを認識して、終わりです。すると、またしばらく正座を続けていられます。痛い、動かしたい、うわぁ~ということばかりに意識が行ってしまえば、苦痛が膨らんでいく一方です。が、認めて受け流せば、苦痛が消えます。

 

つぎに、柔術です。
これは単純です。痛みに強くなりました。日常ではあまり味わえない、痛みや苦しみがあります。そんなことをやっていると、正座くらいの痛みは予測可能な痛みですので、突発的に襲われる痛みとくらべて、楽な部類になってしまいました。

 

意外なところで役に立った、坐禅と柔術ですが、これからもそれぞれが影響しあう部分を楽しんで、いろいろうまくなりたいな、と考えています。