ケースが好きです。何かを包むもの、何かを入れるもの、そういうものに惹かれます。これまでにも、オレンジ色のメモ、ロディアにぴったりの革ケースやiPad用のフライタークケースなどを気に入って使ってきました。ケースやカバーってかさばることが多く、使い勝手として、結局どうなんだ?ということもままあります。それでも、包むとか仕舞うってことが気持ち良いのです。
本体を持っていないのに、それ用のケースを使いたいからその本体を買うなんていう本末転倒なこともありました。そのくらい、包みたい、持ち歩きたいと思っています…。
そして、またケースを買いました。このケースには、Appleの純正キーボードを収めることができます。しかも、このケース、名前を「折り紙ワークステーション」と言いまして、まるで折り紙のようにパタパタしますと、iPadを立て掛けて、iPadのキーボードとしても使えるようになるのです。この「変形する」というところも、バルキリー好きとしてはたまりませんし、変形前後それぞれに機能があるところもたいへん魅力的です。
ケースという視点で茶の湯を見ましても、沢山のケース(入れ物の意)が存在します。お茶を入れておく茶入や棗、茶入を包む仕覆、またそれを入れる茶通箱などです。実用もありますし、お客さんの前で道具を披露する際の演出的効果もあります。仕覆に包まれていた茶入が亭主によって取り出されたときに、ぉおお出たぁ!という感動があるものです。
お点前でも大抵は、それぞれの道具はそれぞれ元の入れ物に再度仕舞われて、元にあった場所に戻されます。(拝見コーナーがあった場合はカバーを剥がされたままの場合もありますが、原則元の状態に戻します)この出したら仕舞うというのも茶の湯の気持ちいいところです。四畳半などの狭い空間でも、広く感じられることがあります。数字では表せない広さの奥深い味わいがあるのです。
キーボードケースの話をしようと思っていたら、ケース購入の言い訳になり、結局、取り止めもない茶の湯のススメなお話になってしまいました。
お仕舞いにさせていただきます。失礼いたしました。