物の扱い方を美しくするコツはこの3つです。
- 重たい物は軽やかに扱う
- 軽いものは重たく扱う
- 物から手を離すときはゆっくりと(残心)
茶道のお点前で道具を扱う時は「重たいものは軽やかに、軽いものは重たく」取り扱うのものだ、と指導されます。お茶をすくう茶杓やお茶を点てる茶筅は竹で出来ています(厳密には象牙の茶杓などもありますので、すべてではありません)ので、とても軽いものです。しかし、その軽いものを軽く扱ってしまっては、まったく美しくありません。まさに軽くなります。
逆に重たいものを、よいしょ、と重たそうにやっていると、これも美しくありません。水のたっぷり入った大きめの水差しでもすっと軽やかに運んでいますと、とても格好が良いものです。
茶道のお稽古では、このように道具の取扱いについて細かく指導がなされます。なかなか最初は身につきませんが、何度も注意されている内にできてくるようになります。自然、日常生活においても物の扱い方が変わってきます。簡単にいえば、とてもていねいになるのです。
もうひとつ、よく指導されることとして「道具から手を離すときに心を残しなさい」というものがあります。道具を置いた後、サッと手を離してしまわないということです。これも身につきにくく、苦労しておりますが、このことに注意するだけで、心のこもった振る舞いになります。
3つに注意して、物を扱ってみてください。日常のあなたが、すぐに美しくなります。
お皿置くときなど、音を立てないのも重要ですね。