どういたしまして、ドイツ語ではビッテと言う

スイスに縁ができましたので、スイスの言葉について書こうと思います。

スイスには、国で定められた公用語が4つあります。

ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語です。

バーゼルなどのドイツ寄りの地域では、ドイツ語を話しています。

スイスドイツ語と呼ばれる、スイスなまりのドイツ語です。

細かいところは分かりませんが、挨拶の言葉などが大きく違うのはすぐに気づきます。

 

そして、ドイツ語では、「ありがとう」を「ダンケ」と言います。

そう言われたら、「ビッテ」と返します。

 

日々、日本で暮らしていると、

「ありがとう」と言われたときに、うまく返す言葉がなくて困ります。

「あ、うん、全然」「ああ、大丈夫」「うんうん」「ええ、ええ、えへへへ」

なんて、恥ずかしいというか、なんだかそんな感じの受け答えになってしまいます。

スタンダードな「どういたしまして」なんて、さらによそよそしくて、

親しい人には言いたくないし。これは常々難しく感じています。

 

ところが、このドイツ語の「ビッテ」は、短くて言いやすいし、

「ダンケ!」「ビッテ!」というこの感触の良さ、キャッチボールのしやすさ!

英語の「You are welcome.」も使いやすいとは思いますが、

ドイツ語の「ビッテ」はさらにその上を行くと感じます。

 

しかもこの「ビッテ」、なんと「Please」としても使えるのです。

つまり、「お願い!」にも「これどうぞ」にも、「お先にどうぞ」にも使えます。

もう、「ビッテ」言いまくりです。これは便利。

実際にドイツの家庭でも互いに「ダンケ」「ビッテ」を盛んに言い合っている、

NHK「まいにちドイツ語」でも言ってました。

 

大好きな「ビッテ / Bitte」という言葉について、興奮気味に持ち上げてきました。

しかし、ドイツ語の「ちょっとすみません」、英語の「Excuse me」にあたる言葉に

ついては、不満があります。

「エンチューディグン / Entschuldigung 」と言います。

言いにくいし、憶えにくい。

簡単に謝らなくて済むので安全ではありますけどね。

 

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