先日、裏千家国際セミナーというものに参加してきました。1日目の研修が終了して、皆でホテルに帰ろうと歩き始めました。すると、裏千家の今日庵という茶室の前に、千玄室(せんげんしつ)大宗匠(だいそうしょう)がたまたまたいらっしゃいました。先代のお家元です。それはもう、大騒ぎです。(たまたまと言っても、ご自宅の前ですから、いらっしゃって当たり前なのですが・・(^_^;)
戦後、茶の湯を世界に広めてこられたのは、大宗匠の大きな功績です。世界中どこに行っても裏千家の支部があったりするのも大宗匠の活動によるものです。そして、裏千家国際セミナーももちろん、大宗匠が考え、始められたことです。そんなこともありますので、国際セミナーの1日目受講終了時にお会いできるなんて、受講者のぼくたちにとっては想像を絶する喜びなわけです。
あまりにぼくたちが騒いで、握手してもらったり、一緒に記念撮影してもらったりしているものですから、周りにいた観光客の方々も、なにごとか、という感じで足を止めて、ご覧になっていました。大宗匠も随分と時間をお取りくださって、お話してくださいました。
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大宗匠がその後立ち去られるので、皆で見送りました。そのときに大変驚いたのが、とても歩くのが速い、ということです。すでに91歳になられているはずですが、背筋は伸びているし、一歩が大きく、歩く速度も相当速かったです。
きっと速く歩くということは、下半身の筋肉を刺激、強化しますので、健康にも影響を与えていることと思います。
ぼくも見習って、歩く速度を上げてみようと思います。決して急いてる感じではない、あの大宗匠の歩く感じをイメージして。