アメリカで運転をするということは、
日本で運転する場合とは逆を走らなくてはいけないということです。
つまり右側を走り、ゆっくり走りたい場合は、より右側を、
追い抜きたい場合は、左側から追い抜くということになります。
このたび、初めてアメリカで車の運転をしました。
ちょっとそこの銀行行ってくるわ、とか
スーパーで買い物してくるわな、とか言う時でも、
アメリカでは、老若男女エブリバディドライブです。
だからなのかなんなのか、車を運転すると、
なんだかアメリカ社会に少し溶け込めたような
不思議な気持ちになりました。
以前に、スイスのグリンデルワルトというところで、
ソリに乗って遊んでいたところ、後ろから追突されたことがあります。
ソリを停めて、左側に避けようと動いていたら、
後ろからやってきた人も左側から追い抜こうとしたので、追突事故になりました。
ここに「どちらに避けようか問題」があります。
道で人と対面したときに、どちらに避けるか、という問題です。
アメリカで運転をしていると、常に右側通行を意識しているわけですから、
日に日に、その感覚が身体に馴染んできます。
そうすると、道を歩いていても、右側に避けるようになってきます。
アメリカでは必要に迫られて、老若男女が運転しているので、
その感覚が備わっている人が圧倒的に多いように思います。
左右の感覚の問題は、大阪と東京でも存在します。
「エスカレーターでどちらに立つか問題」が真っ先に思い浮かびます。
日本人が左に避けるのは、刀を左に持っていたからだ、
というような説を教えてくれたアメリカの友人もいました。
習慣や感覚の違う場所に行くと、自分の感覚を澄まさないと
いけないので、たまにはいいことだと思います。
今日は違う道を通って、練習スタジオに行こうと思います。