2014年7月場所が終わりました。混戦しているようでも、終わってみれば、横綱白鵬関が優勝という順当な結果だったのではないでしょうか。横綱の30回目の優勝というものもうれしいのですが、今場所はなんといっても、大阪は寝屋川市出身の豪栄道関がようやく、大関昇進を決めたことが大変喜ばしいことです。
どなたかがtwitterで、「豪栄道を飼いたい」とつぶやいておられて、思わず笑ってしまったと同時に、うまいこと言うなぁ、と感心いたしました。豪栄道はかわいいのです。で、ずっと応援してきまして、やっと大関豪栄道を目にすることができそうです。
2年くらいずっと関脇の地位に居て、なかなか大関に上がれないので、歯痒い思いをしておりました。本人が一番そうでしたでしょうけど。
驚いたのは、この7月場所の千秋楽、豪栄道が最後の一番に勝てば大関に昇進できる、と放送で言っていたことです。日本相撲協会の審判部長が、そのことに言及したそうです。さらには、終わってからの豪栄道関へのインタビューで、関取自身も相撲を取る前から、親方からそのことを聞いていた、ということに驚きました。知らせないほうが緊張しないで良いのでは、と一瞬思いました。
しかし、よく考えてみれば、これは告げるべきで、大関ともなろう人はこれからもこれくらいのプレッシャーの中、相撲を取らなければならないものです。なので、親方も豪栄道にそのことを告げたのだろうと思います。
まさに、ここ一番への集中力。
息や間合いということが凝縮した大相撲には、生きるヒントが沢山見いだせます。