ええ、こんなはずではありませんでした。
金沢カレーのゴーゴーカレーというものにハマりました。
ぼくは関西で生まれ育ったので、つい最近までゴーゴーカレーを知らずに来ました。関東に引っ越してきて、お店を目にするようになったのです。お店の前にはトンカツがドーンとのっかったカレーの写真が、いや、よく見るとトンカツだけではなくて、ウインナーやらエビフライやらがのりまくっているものまで、そんな写真が並んでいました。
こんな身体に悪そうなもんくえるかいな、と思って、なかなかのれんをくぐることができませんでした。が、逆流性食道炎を患っていたとき、ゴーゴーカレーから出てくるおばさまを目撃してしまいました。このようなばばあ、おばさまでもこんなに逆流してきそうな脂っこいものを食べているのか!!と驚愕しました。自分はもうずっとトンカツとかカレーとか食べられないのではないか、と半ば諦めかけていましたので、その驚きは強烈で落胆しておりました。
しかし、逆流性食道炎が治りました。治った記念にこれはゴーゴーカレーに行くしかない、と初訪問。結果、こんなもん二度と食わんわ、という感想だけが残りました。
2週間ほど経って、なぜかもう一度行ってみたいという気持ちになりました。本当になぜだか分かりません。しかし、向かって行くときの気持ちが違っていました。最初の訪問のときは、「どんなカレーだろう、コクのあるいい感じのカレーかなぁ」なんて考えながら向かっていました。今回は、「あの味をもう一度確かめてみたい」という感じでした。
ここが大きく違います。
あの味を、と心に描いて行ってますから、間違いなく、あの味にたどり着きます。そして、満足感が得られるのです。最初の訪問では、味をイメージし過ぎていたのでしょう、そのギャップに拒否反応が出てしまっていたようです。
***
もしかして、音楽や本でもこんなことがあるのかも、なんて自分を省みる、良い経験をしました。何事も一度で判断してはいけませんね。
ええ、また、あの味を確かめに行きたいですよ。