裏千家とか表千家とか武者小路千家とか、合同茶会に思う。

朝日新聞チャリティ 各流合同茶会

 

本日、朝日新聞のチャリティイベントで、「各流合同茶会」というもののお手伝いに参りました。ぼくは裏千家です。その他に、表千家、武者小路千家、小石州流、花月菴流と全部で5流派が集いました。普段は他の流派のお茶会に寄せていただくことなんてありませんし、どのようなお点前をするのか、ということもまったく知りません。ですので、こういう機会はとても貴重で、とても勉強になります。

 

どの流派もお茶であることには違いないのですが、抹茶と煎茶の違いがあったり、点て方が違ったりします。例えば、裏千家ではお茶は茶筅でシャカシャカやって泡立てて点てますが、表千家では、泡立てません。だから同じ抹茶を使っていても味わいもそれぞれに違います。もちろん、点前の作法も随分違います。

 

普段、どこの流派ではこうである、みたいなことをほとんど話しません。確かなことは不明ですが、ぼくの肌感覚としては、「他流派のことに対して何か言うのは無粋である」という信条が、うちの社中(もしくは先生?)にはあるように感じています。

 

こういう各流派の合同茶会なので、他の流派の席に入らせていただくと、他の流派のことを引き合いに出してお話される方もいらっしゃいます。が、それはやっぱり粋ではないですね。それぞれにそれぞれの良さが必ずありますし、比較することすらあまり意味のないことのように思います。

 

ヘビメタがどうとか、ビジュアル系がどうとか、パンクがどうとか、メロコアがどうとか、シューゲイザーがどうとか、ハードコアがどうとか・・本質はそこではないんですよね。