たまにあります。災害時などに日本人は火事場泥棒などしないという話。日本という国は、近年ではそうでもないのかもしれませんが、皆が困っているときに悪事をはたらくという気持ちを持つ人は少ない国なのではないでしょうか。
阪神大震災が起きた瞬間、ぼくは大阪におりました。そのとき、実家は神戸にあり、しばらく音信不通になり、お葬式ってどうやってやるんだろう、とか深刻に考えました。夕方になって、ようやく電話がつながり、母の高らかな笑い声を聞いて、葬式のことなど考えていたことが馬鹿馬鹿しく思えたものでした。(^^;
翌日、自転車に乗って、大阪から神戸の長田区まで行きました。板宿駅からは地下鉄が動いていましたので、それに乗って、実家のあった西区まで帰りました。大阪から神戸まで、自転車での道中、信号機がほとんど機能していませんでした。しかし、なんでしょう、普段よりマナーが良く、お互いに譲り合いながら、歩行者、自転車、自動車がそれぞれ順番に交差点を過ぎていきます。やったらできるんやん、とぼくは内心感じておりましたが、その光景に目をうるませたものでした。
他所の国ではどうなのか、正確には知りませんが、このような真面目さが日本人の良い所なのであれば、これは大切にしたいものです。
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こんなことがありました。
台湾で食事をしたときのこと、お会計で大きいお札を出して、おつりをもらったのですが、何だか多い。あ、これ、もらいすぎですよ、とお店の人に返したら、冗談抜きで「おおおゴッド・・あなたたちは何と正直なお人たちなのでしょうか」というリアクションをされました。日本では割とふつうのことだと思うのですが、台湾ではもしかしたら、イェイラッキーもらっとこう、ということのほうが多いのかもしれません。
正直者な日本人で生きていきたいと思います。