現実世界でのアンドゥ

なんてできない、ということはよく理解しているつもりですが、コンピュータソフトを使って一日中、いや何ヶ月何年も仕事をしていると、現実世界でも何だかアンドゥ(やり直し)ができそうな気が、瞬間的にしてしまいます。ああこれ現実やったんやねえあはは、みたいな感じで笑うほかありません。

昭和の終わりか平成の初めにテトリスというゲームが流行しました。ぼくも大変熱をあげ、毎日のようにゲームセンターでプレイしました。その後、ゲームボーイというゲーム端末が発売され、そのキラーソフトとしてもテトリスは発売されました。こうなるとゲームセンターに行かなくてもよく、いついかなるときでもテトリスをプレイできる状況になってしまいました。

こんなテトリス漬けの生活を続けますと、歩きながら下を見ると、タイルの形がテトリスのブロックに見えてきます。いかんいかんと上を見上げると、立ち並ぶビルがブロックに見えてきて、あそこにS字のブロック入れたったらちょうどええのにな、などと考えてしまうようになりました。

将棋の羽生善治さんは、外を眺めていても将棋の盤面が見えて(浮かんで?)しまうので、自動車の運転ができないとおっしゃってました。なかなかの重症ですね。

iPad使いすぎて、タッチパネルでないモニターやプリントされた写真をスワイプしようとしたりする行為もこれにあたるでしょう。生放送を観ているのに、巻き戻そうとする行為なども…。

ところで、安藤忠雄さんはアンドゥとは無縁な感じの仕事ぶりで格好良いですね。

阿呆言うてやんと寝よ。