人気飲食店が回転率を上げているテクニックを見た

中華料理

 

立ち食いそばを食べるとき、食券には「うどん・そば」となっているので、食券を渡すときにどちらを希望するのか、調理してくださる方に告げる必要があります。ぼくは、「そばでお願いします」と言うようにしていますが、「そば!」とぶっきらぼうに告げる人もおられます。まったく悪気はないのでしょうけど、そんなえらそうにいわんでもええがな、と多少の憤りをおぼえることがあります。そんな憤りをいちいち感じないようにまあるく大きな心でおそばを食べたいものです。

 

この場合は、お客さんのマナーについてのお話なのですが、逆のケースもございます。

 

お店の人のものの言いようです。

 

以前にも「ほめけなし」する店員さんがいて、というようなお話を書きました。けなされているわけではないのですが、少し、あれ?と感じるようなことです。

 

過日、友人と渋谷の中華料理店にて食事をいたしました。その友人に連れて行ってもらったのですが、確かに料理はたいへん美味しく、また人気もあるようで、夜の時間帯でも並んでいるお客さんがいらっしゃいました。予約してくれていてありがとうね、なんて言いながら、美味しい中華をいただきました。そして、このお店、中華料理店らしく(?)、いろいろと発声が威勢良いのです。

 

「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」「チャーハン一丁!」みたいな感じです。

 

ずっと威勢の良い声をバックに食事をしておりましたので、慣れてきてあまり言っている内容に気を留めなくなっていたのですが、ふとこんなセリフが耳に入ってきました。

 

「2名様お待ちでーす!」

 

何度も威勢良く発せられているのです。しかも、これはお店のスタッフに告げているものではなく、あきらかに席に就いているお客さんに対するプレッシャーとして発せられておりました。お客さんのほうは、早く出なければ、と考えるだけでなく、お皿が空いてるから(追い出されないために)もっと注文しなきゃ、とも考えます。

 

高度なテクニックに感服し、沢山注文してさっさと食べて、お店をあとにしたのでした。

 

最後にはもちろん、もっと大きな声で、

「2名様おかえりでーす!」