この一年で、すっかりテレワークというかリモートワークというか、会社に所属していても出社せずに働くというやり方が定着してきました。ということは、子供が学校から帰ってきても、お父さんが家にいる、ということですよね。
ぼくの場合、お父さんというのは特別で、昼間はおおよそ家にいないものでした。朝、一緒にご飯を食べて、夜に帰ってくる。下手すれば自分が寝てから帰ってくるくらいの感じでしょうか。昭和の時代はそれが普通で、皆そのような感じだったのではないかな、と思います。
昭和の時代、まだ、半ドンという制度がありました。週休二日制でなく、土曜日はお昼まで働く、というやつです。なので、土曜日に学校から帰って玄関を開けた瞬間、煙草の匂いがすることがありました。あ!お父さんがいる!というレア感というかラッキー感というか、ピカチュウやメタルスライムに出会えたときのような喜びがあったものです。
すっかり時代は変わりましたね。
ノートパソコンに向かってカチャカチャやって、スマホをいじりながらテレビ電話で誰かとお話しているのは子供たちにどのように映っているのでしょう。いまやジェンダーレスな世の中なのでお父さんもお母さんもないのでしょうか。
お父さんはやっぱり外から帰ってくるほうが良いな。
阿呆言うてやんと寝よ。