アドービの建築が並び立つサンタフェの街の中に、
割りと自然にゴシック様式の教会がそびえ立っていました。
アドービの中に無理やりゴシック風建築を作ったので異様だ、
という人もいるようですが、ぼくにはとても自然に思えました。
その教会の名は、聖フランシス大聖堂(Saint Francis Cathedral)といいます。
ヨーロッパからニューメキシコに布教のためにやってきた人が、
ドーンとヨーロッパらしいもんつくたろやないけ、というような
意気込みで作ったに違いない、なんて考えていると
最初自然に思えたものも、徐々に不自然にな感触にも変わってくるのでした。
訪れた日は、日曜日だったので、ちょうど礼拝が行われていました。
朝から大聖堂の中に沢山の人が集まっていて、歌や言葉は、スペイン語です。
ここの住民は皆じつはスペイン語で暮らしてるのか…?
この大聖堂にある「ラ・コンキスタドーラ」というマリア像が目当てだったので、
朝食を食べてから、もう一度、やってきました。
マリア様の美しい姿をうっとりと拝見していたら、
また礼拝が始まる気配がありました。
せっかくなので、そのまま中で礼拝の様子を見ることにします。
こんどは歌もお話も英語です。
どうやら、第2部は英語でやっているみたいでした。
なんとなくホッとしたけれど、あらためて第1部がスペイン語だった、
ということを考えると、歴史がまたのしかかってきます。
礼拝での言語は2部構成だけど、スペインとネイティブ・アメリカンの食文化が合わさった
ニューメキシコ料理は、とてもいい具合に1つになっていると思います。
食に対する人間の対応が柔軟なことはすばらしい!