「ヘーイ!」なんて声が後ろから聞こえてきましたので、
追い越してもらおうと、左へ少し避けましたら、
相手も同じ方向へ曲がり、思い切り激突されました。
2011年の冬に、グリンデルワルトというところで、ソリをした時のことです。
ソリとは、サンタクロースがトナカイさんに引かせているあれです。
下の写真では、子どもはお母さんに引いてもらっていますが、
このような木製のソリに乗って、雪の坂道を自分でくだって行くのです。
おもちゃのようなソリですが、なかなかにスピードが出ます。
ブレーキは自分の足です。
ガガガガガと、かかとを雪面に付けることによって、
スピードを緩めたり、止まったりするのです。
また、右足だけをガガガと雪面に着ければ、右に曲がることができ、
左ならば、その逆をします。
事故後に気づいたことがあります。
あれは、避ける方向を間違ったのだ、ということです。
車がどちら側を走るか、に関係があるのではないか、と思っています。
ぼくは日本の感覚で、左に避けていれば、右側を追い越してくれる、
と考えました。ところが、追い抜こうとした人は、
わざわざぼくの避けた方向へ突っ込んできたわけですから、
明らかに左側から追い抜こうとしていたのです。
身についた感覚が逆だったのでは、と考えるようになりました。
この経験のあと、道で他人と対面したとき、
一般的にどちらに避けるだろうか、ということに意識的になりました。
その結果、やはり仮説どおり、日本では、左に避けた方がスムーズで、
スイスやイタリアでは、右に避けた方がスムーズでした。
あくまでも、ぼくの体感であります。あしからず。
日本と同じく、車が左側通行のイギリスでは、どうなのでしょうか。
とても気になります。
茶人として大切な、膝に負傷をしました。
ただ怪我しただけではくやしい、
どなたかの危険回避につながれば、幸いです。