ワールドカップに日本が出ている、という贅沢な期間が終わってしまいました。そういうことを言うと古臭いのかもしれませんが、ぼくには、まだ日本がワールドカップに出ているということにあまり現実感がありません。日本には到底参加することのできない大会である、と強く思い続けてきたからです。
ぼくが小学生の時、1982年のワールドカップスペイン大会の決勝戦をどうしても生で観たくて、どのようにして起きたのかはあまり覚えていないのですが、夜中に起きだして、テレビの生中継を観た記憶があります。両親に無理を言って、起こしてもらったような気がします。
試合の最後、主審がボールを両手で掲げて、終了のホイッスルを吹く姿が格好良くて、シビレました。今となってはそのシーンの記憶しかありません。
その後の1986年のワールドカップを一番熱心に観ました。当時自分自身がサッカーをやっていましたので、録画したものも何度も観ました。実況を覚えてしまうくらい観ました。ジーコ、プラティニ、マラドーナ、マテウスなどの時代です。
それがぼくのワールドカップでしたので、日本が出ているワールドカップはまた別物です。自国が出ていて応援できるということは大変おもしろい。ですが、ドキドキし過ぎて、もうまったく楽しめなくなってしまいます。
日本が敗退して、もう終わった、みたいな空気になっていますが、まだまだワールドカップは続きます。それに、これからがまたおもしろいところ。ドキドキし過ぎず、ゆっくり楽しみたいと思っています。