バンドとかライブハウスとか売れるとか売れないとか

monsters of thythm

 

音楽、特にロックバンドをやっている人の多くが「売れること」について考えたことがあると思います。このことでご飯を食べていく、ということはつまり「売れること」であり、そうでなければ、自分でお金を払ってせっせと活動をするだけです。趣味と言えます。

 

プロフェッショナルという言葉も、やはりお金をもらっているということとイコールな使われ方が多いです。しかし、アマチュアのバンドでもお金をもらってライブをしたりしていますので、その面ではプロフェッショナルな活動をしている感じもします。

 

ライブハウスで演奏している場合は、厳密に言えばお客さんはライブハウスにお金を払っているのかもしれません。チケットノルマというものもあるので、バンドもライブハウスにお金を払っているケースもあります。

 

こう考えると、ライブハウスに出演すること自体、バンドとライブハウスの間で契約が存在することが分かります。要は一緒にお客さんを呼んで、儲けましょう、ということです。このあたりは力関係もありますので、儲けたいので、バンドの力を貸してください的なことやその逆もあります。ともあれ、チケットノルマなんかがある代わりに、場所と機材とPAオペレーターをバンドはライブハウスから提供してもらえます。これは素晴らしいシステムで、バンドをやっている人たちはこのシステムのおかげで簡単に人前で演奏することができるわけです。ライブイベントを場所や機材を含めてゼロから始めようとすると大変です。

 

ストリートでやっている人たちは、その点、ライブハウスとの契約がない分、よりアマチュアとして活動できそうです。実際、機材やら発電機やら持ってきて、そういう環境も自らの手で作り上げて演奏しています。

 

***

 

「売れること」から離れて、自由にやりたい、というようなことを考えてきましたが、ライブハウスでやっている以上、「売れること」から離れてはいけないのでしょう。

 

別に聴いてもらわんでええわい、ノルマもなんぼのもんじゃい、売れるとかどうでもええわ!と言っているようなバンドをぼくは大好きですが、ライブハウスで演奏する時点で、「売れること」から逃れていないという事実はあるんですね。大きなジレンマを抱えることになります。

 

というわけで、私ども hot buttered pool は、2014年7月26日に心斎橋火影と2014年8月12日に扇町para-dice にそれぞれ出演をする約束(ライブハウスとの契約!)をいたしました。売れるとかどうでもええわ!と思っていましたが、その口ですが、ぜひ、ライブハウスに足をお運びいただき、しばしのあいだ、眼と耳、その他でお楽しみいただければ幸いです。それはまた「売れたい」ということでもないのですが。

 

しかし、本当にお金ってやっかいですね。

資本制度の世の中に生きている限り仕方のないことです。