ハイレゾとかどうでもいい

Rec & Play

 

ここのところ、オーディオの世界で、ハイレゾという言葉をよく聞くようになりました。ハイレゾリューションの略ですから、それが音楽データについて使われるとき、ハイレゾとは高解像度な音楽データということになります。情報量がCDよりも多く、音が良いって言われていますが、ぼく自身はあまり興味ありません。

 

そもそも「音が良い」というところがむつかしい。良い悪いと好き嫌いが同じように行かないのです。なので、その昔ハイファイが流行った後にローファイが流行り、ハイファイでローファイっぽい音を出す、というわけのわからない方向にまで進んだのだと思います。こういうものには揺り戻しがあります。

 

ぼくの興味は、音質のところにあるのではなく、その聴かれ方のほうにあります。

レコードからCDになったとき、ボタンひとつで曲を飛ばせるようになりました。また、曲の並べ替えをプログラムできるようになったので、順番を自分でコントロールできるようにもなりました。音質云々より、一発で曲を飛ばせるようになったことこそ、CDが現れた時の大きなポイントだったのです。

 

その後、一瞬だけあったMDの時代(^^には、いろいろなCDから自分で選んだ曲を入れて、持ち歩けるようになりました。ポータブルのCDプレイヤーもありましたが、ディスクを取り替えるのが大変でしたので、MDでようやくデジタル音楽がポータブルになったように感じました

そして、iPodが発売されて、すごい数のアルバムの曲を持ち歩き、好きな順番で聴けるようになりました。今では当たり前ですが、このことも音質の違いよりも大きな事柄でした。

 

何が言いたいのかというと、ハイレゾとかどうでもいいじゃん、ってことです。いい音にしたいし、好きな音を奏でたい、とhot buttered poolをやっているのですが、それがハイレゾってやつでどうにもならんわ、ということです。

 

音の解像度や質よりも、聴かれ方について圧倒的に興味があります。

そして、ハイレゾブームは一過性に過ぎず、このあと、レコードの時代がまたやってくるとぼくは考えています。針を落として聴いて、裏返してまた針を落とすっていう聴き方が戻ってくると思うのです。本気です。